AMD Ryzen 7 1700 レビュー

2016年中頃に、AMDが「Zen」アーキテクチャの動作デモを実施し、Zen アーキテクチャのCPUが Ryzen としてリリースされるまで約半年の期間があった。2017年3月3日に「Zen」アーキテクチャの新CPU、開発コード名「Summit Ridge」こと、Ryzenが発売された。秋葉原等では、深夜販売も実施され、ネット界隈では解禁1時間後には最速での組み立てレビューなども出てくるほど、盛り上がっている。今回、4月28日に販売解禁となった、MiniーITXで、組み上げてみたのでレビューしたいと思う。

管理人が購入したCPU AMD Ryzen 7 1700

Intel から乗り換え

管理人のPCは、Intelの開発コード「Sandy Bridge」であるCore i7 2600 を約6年間もメインで使用してきている。管理人が6年間も同じPCを利用していること自体、管理人自身が想定外と言わざるを得ない。さすがに【PC業界の6年間は「本来は」CPUの性能が格段に向上し、規格なども激変している】のが、「常」であったのにもかかわらず、この6年間で目に見えて大きな進化が多くはなかった事に起因している。もちろん、進化がなかったわけではないが、その進化速度が鈍化していることは、間違いない。

管理人が使用している第2世代のCoreシリーズCPUである Core i7 2600 「Sandy Bridge」以後に、Intel は毎年のように新CPUを発表、投入している。Sandy Bridge の改良版である第3世代「Ivy Bridge」、一新した第4世代「Haswell」、Haswell改良版である第5世代「Broadwell」、一新した第6世代「Skylake」、今年発売されたSkylake改良版の「Kaby Lake」と6年間で5世代の進化をしてきたわけだが、その性能はCinebench R15 で比較すると、約1.52倍程度でしか伸びていないのだ。もちろん、Intel製CPUでもこれらの概ね5万円程度までで販売されているメインストリーム向けとは別に、ハイエンド・エンスージアスト向けとされるLGA2011-v4 等の上位CPUも存在しているが、メインストリーム向けのほぼ倍額以上にシステム全体で資金が必要になる。

CINEBENCH R15 CPU Score 価格(発売時)
Core i7 2600K:Sandy Bridge:LGA1155 616cb ¥29,000-前後
Core i7 7700K:Kaby Lake:LGA1151 950cb ¥43,000-前後
Core i7 3930K:Sandy Bridge-E:LGA2011 971cb ¥88,000-前後
Core i7 5820K:Haswell-E:LGA2011 1068cb ¥47,500-前後
Core i7 5960x:Haswell-E:LGA2011 1387cb ¥122,000-前後

もちろん、低消費電力化や、電源効率の向上など大きく進歩したところもあるにはあるのだが。高々、6年経過しても1.5倍程度の性能向上では、さすがに10万円以上の大枚を叩いてPC一式を組むには、コストパフォーマンスが悪すぎる。如何せん、性能向上速度の鈍化も相まって、PC業界全体のムードを消沈させていたといっても過言ではないのかもしれない。もっと残念なことに、AMD製CPUの性能自体が、Intel製CPUとまともに競合できるような状況にならなかったことから、市場でも太刀打ちできず、競争を鈍化させた事に起因するのかもしれないが。

ところが、今回のAMDより発売された「Zen」アーキテクチャの新CPU、開発コード名「Summit Ridge」ことRyzenは、その性能がメインストリームのみならず、ハイエンド・エンスージアスト向けCPUと互角以上の性能であることから、試さずには居られなくなったので今回のレビューとなる。

性能比較

今回、管理人が購入したCPUはAMDのRyzen 7 1700 である。巷ではオーバークロック(以後、OCと略す)により4GHzで動作した云々の情報も多数あるので、OCの設定などについては別記事で記載したいと思う。

CINEBENCH R15 CPU Score 価格(2017/5/8)
Core i7 7700K:Kaby Lake:LGA1151 950cb ¥43,000-前後
Core i7 5960X:Haswell-E:LGA2011 1387cb 中古¥78,000-前後
Core i7 6950X:Broadwell-E:LGA2011 1979cb ¥195,000-前後
 Ryzen 7 1700 OC 3.85GHz   1617cb   ¥40,000-前後 
 Ryzen 7 1700 定格3GHz   1333cb   同上 

まず、定格3GHzでの性能についてメモリーが2133MHz駆動のため、スコアが伸び悩んでいます。定格3GHz駆動のRyzen 7 1700のスコアは概ね1375cb 前後ですので、中古でさえ約8万円近くする Core i7 5960Xと同等性能を約4万円で実現しているため、非常にコストパフォーマンスに優れたCPUといえるでしょう。また、軽くOCした3.85GHz駆動では1617cbとなりました。

まとめ

AMD Ryzen シリーズのCPUを一言で表現するなれば、「非常にコストパフォーマンスに優れた新世代CPU」ということになるでしょう。また下位グレードのRyzen 5 シリーズも4月中頃よりリリースされています。今回の Ryzen は、PC業界におけるAMDのIntelへの攻勢と捉えることができるます。この数年間でAMDが落とした市場シェアの奪還には、かなり優位に運ぶCPUとなったことは想像に難くありませんが、PC向けCPU市場シェアでは、Intelによる1強状態が続いている事から、もっと活性化されることに期待したいところです。

 

管理人も使用

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Ryzen 7 1700

7.8

演算性能

9.0/10

消費電力

6.0/10

耐久性

5.0/10

OC性能

9.0/10

マルチコア性能

8.5/10

価格

9.5/10

長所

  • 8コア16スレッド
  • OC対応(自己責任)
  • 高コスパ

短所

  • ゲーム系は苦手