BIOSTAR B350GTN レビュー

Ryzen 7が3月上旬の発売から、遅れること約2か月でようやくMini-ITXフォームファクタのマザーボードがBIOSTARより発売されることになったので、早速購入しました。

管理人が購入したMB BIOSTAR B350GTN

目次

Mini-ITXのこだわり

管理人のPCは、フルタワーケースに始まり、ミドルタワーや、それこそベアボーンといったキューブPCのような半既製品を利用してきた。フルタワーケースの良さは、その大きさからエアフローの確保が容易であることや拡張性に優れること等数多あるが、最大の欠点ともいえるのはその大きさだ。おおよそ60cm前後の高さを誇り、床置き以外に選択肢は皆無といえる。一方、ミドルタワーケースもフルタワーケース程の大きさはないが、45㎝程の高さがあり、とても管理人の環境には設置するスペースを確保する必要がある。というのも、管理人宅には、ミニタワーサイズのサーバー1台とキューブ型のPC4台、ミドルタワーPC2台、ノートPC2台と家中がPCだらけなのである。サーバーは共有ファイルはもとより、各PCのデータ保存やバックアップ等に利用しており常時通電状態であり、管理人が暇つぶしとして始めたオンラインゲームのために、PC3~5台程度をフル活用している。このサーバーとPC5台がわずか2畳ほどの「書斎」部屋に設置しているため、嵩張ることが最大の難点なのだ。また、データの保存に対しても、サーバーを設置して以降、各PCにはOSとアプリ程度しか入れるないため、必然的にストレージもSSD1基のみという構成になり、拡張性も必要なくなったことが大きい。

結果、管理人が導き出した答えは、足場確保のためにPCはモニターの上部に棚を確保し、その棚にPCを設置するということだった。

管理人宅PC設置状況

このような設置状況から、必然的に上部に高さのあるものを設置することに対して抵抗が生まれた結果、コンパクトサイズなPCになった。横置きタイプのMicroATXやATX対応のケースも販売されているのは知っているが、拡張性を必要としなくなったのでITXフォームファクタで十分という結論になった。もはやこだわりというよりも、不要な拡張性のためにケースによる嵩張りが許せないのだ。

機能比較

今回、管理人が購入候補としたマザーボードは、Mini-ITXフォームファクタのAM4マザーボードである。BIOSTAR より搭載チップセットの違いにより2種発売されている。X370GTNとB350GTNだ。それぞれ、チップセットによる制約があるので、それぞれ見ていこう。

 チップセット X370 B350 Ryzen(CPU)
PCIe 3.0 0 0 20
PCIe 2.0 8 6 0
USB3.1 Gen.2 2 2 0
USB 3.0 6 2 4
USB 2.0 6 6 0
SATA 3.0 4 2 2
SATA RAID 0/1/10 0/1/10
OverClock
CrossFire / SLI 〇 / 〇 〇 / ×

チップセットとCPUの組み合わせで利用できるPCIeレーン数が決まる。X370及びB350はオーバークロックにも対応する。なるほど、X370とB350チップセットの相違点は、SLIに対応するかどうかということのようですね。

マザーボード X370GTN  B350GTN 
チップセット X370 B350
PCIe ×16スロット ×1 ×1
メモリースロット(DDR4) ×2 ×2
SATA ×4 ×4
USB3.0(3.1 Type.C含む) ×6 ×6
DVI / HDMI ×1 / ×1 ×1 / ×1
LANポート ×1 ×1

マザーボードの拡張ポートはX370GTNもB350GTNも同じで、SLIに対応するX370のチップセットにもかかわらずITXフォームファクタであることからPCIeスロットは×1であるため、X370GTNをあえて選ぶ必要もないですね。結果、B350GTNを購入候補といたしました。

購入

それでは、管理人の購入したパーツをそれぞれ見ていきましょう。

ケース CoolerMaster Elite 130 以前購入したもの
マザーボード BIOSTAR B350GTN ¥13,824-
CPU AMD Ryzen 7 1700 ¥39,960-
ストレージ Samsung SSD 960Pro ¥39,800-
メモリー Corsair VENGEANCE LPX 2666MHz 16GB×2 ¥25,980-
電源 Thermaltake SMART600W ¥5,580-
ビデオカード 玄人志向 Geforce 1050Ti/4GB/OC ¥15,962-
 合計  ¥141,106-

当初、ビデオカードを購入する予定ではなかったのですが、手持ちのGeforce8400GSなるかなり昔のビデオカードでWindowsをセットアップしていたところ、Windowsセットアップ完了後の再起動時に画面が表示されないことから、パーツの不具合なのか検証するために急遽1050Tiを購入することになってしまいました。

BIOS設定からWindowsセットアップ

BIOSTARのマザーボード設定を初期設定のまま、Windows10Proを新規セットアップしました。すんなりセットアップがおわり再起動されるも、Windows起動の画面表示がされません。ビデオカードが怪しいと思いつつも代替品がないため、検証ができず、改めてWindows10を入れ直しました。Geforce8400GSって10年前の2007年の発売だったんですね。やむを得ず、近場のPCパーツが販売されているパソコン工房へ駆け込み、Geforce 1050Ti を購入し、ビデオカードを入れ替えたら無事Windows画面が表示され、それまでの苦労は何だったのか、と考えさせられました。

無事、Windows10 の起動を確認できたので、これからBIOS周りの設定変更し、Ryzen 7 の醍醐味であるオーバークロックの設定を別記事で行います。

まとめ

AMD Ryzen シリーズに対応した初のMini-ITXフォームファクタマザーボード2種 X370GTNとB350GTNですが、管理人同様にコンパクトサイズのPC愛用者は数多くいる結果なのでしょうか?どちらのマザーボードも品薄気味な状態が発売以来続いているとショップ店員さんが教えてくれました。Samsung SSD同様に管理人が購入したマザーボードも、そのショップ最後の商品で、運良く購入することができました。最近はAmazonや楽天などのインターネット通販で購入する方も多いとおもいますが、管理人同様にB350GTNで十分だと思います。

 

管理人も使用

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