Samsung SSD 960Pro 512GB MZ-V6P512B/IT レビュー
2015年頃より、ストレージインターフェースとしてSATA3から、PCI-Expressx4接続のNVMe規格対応M.2 SSDが登場し、その性能の高さに管理人も気にかけていたのだが、これまで手を出さずに居たのには、大きな理由があった。管理人の使用するPCケースは、Mini-ITXといういわゆる小型・キューブ型パソコンなどで多く採用されているマザーボードサイズにしか対応しないケースであったためだ。「M.2 SSDの導入=マザーボードを含めて買い替え」となるため、システム全体の構成を組みなおす必要がある。一言でいうなれば、PC1台分組む程度のまとまった資金が必要なことから、先送りを繰り返してきたわけだ。
巷では、AMDより発売された新CPUこと、「Ryzen」シリーズの情報で溢れかえっています。8コア16スレッドの性能は、既に大手PC情報サイトなどで十分に出回っていることから、その性能は折り紙付きである。そこで、 久しぶりにパソコンパーツを1台分購入し、「AMD Ryzen」システムのパソコンにリフレッシュすることにしました。
仕様
一般的なSATA3接続のSSD性能はRead:550MB Write:520MB程度のことが多いと思う。(容量等により性能には多少の差があるが)ところが、2016年12月に発売された「Samsung SSD 960Pro/960EVO」シリーズは、SATA3接続のSSDというより、もはやRAM並みの性能を発揮する。その仕様を確認してみよう。
SSD 960 Pro | |||
型番 | MZ-V6P2T0B/IT | MZ-V6P1T0B/IT | MZ-V6P512B/IT |
容量 | 2TB | 1TB | 512GB |
インターフェース | PCIe3.0 ×4 / NVMe1.2 | ||
規格 | M.2(Type 2280) | ||
シーケンシャルリード | 3,500MB/s | ||
シーケンシャルライト | 2,100MB/s | ||
ランダム4Kリード(QD32) | 440,000 IOPS | 330,000 IOPS | |
ランダム4Kライト(QD32) | 360,000 IOPS | 330,000 IOPS | |
店頭予想価格 | 180,000円前後 | 90,000円前後 | 45,000円前後 |
SSD 960 EVO | |||
型番 | MZ-V6E1T0 | MZ-V6E500 | MZ-V6E250 |
容量 | 1TB | 500GB | 250GB |
インターフェース | PCIe3.0 ×4 / NVMe1.2 | ||
規格 | M.2(Type 2280) | ||
シーケンシャルリード | 3,200MB/s | ||
シーケンシャルライト | 1,900MB/s | 1,800MB/s | 1,500MB/s |
ランダム4Kリード(QD32) | 380,000 IOPS | 330,000 IOPS | |
ランダム4Kライト(QD32) | 360,000 IOPS | 330,000 IOPS | 300,000 IOPS |
店頭予想価格 | 70,000円前後 | 35,000円前後 | 20,000円前後 |
この960Pro シリーズは2016年末から発売されてはいるが、流通量が少ないのか、はたまたかなり売れているのか、入荷してもすぐに売り切れている状態。2017年のゴールデンウィーク前にある程度の数量が入荷したとの情報を基に購入候補最優先としていたのだが、管理人が購入した店舗では最後の1個で本当に運がよかった。
設定編
まず、Windows10のセットアップ後に、管理人の利用環境設定を行った。管理人のPCは常時アカウント3つでログインした状態のため、本来のSSDの性能ベンチマークからは、かなりスピードダウンしているがそれでもなお、この速度が出ているのはもはや感動すら覚える。
SATA3 接続のSSDでは到底到達することのできない速度であり、一昔前のDDR3メモリーで構築したRAMディスク程度の速度が出ていると思う。
まとめ
これまでPCの利用シーンといえば、仕事やインターネット 等という方も多い状況であったと思うが、スマートフォンやタブレット等の普及により手軽に、またあまり意識することなくインターネットに接続できる状況となった。インターネットに接続することで、手軽な端末を使用し多くの情報やコンテンツを利用することができる。そんな中でも、PCの利用しなければできない事もたくさんある。情報やコンテンツを発信する側の製作者サイドの多くは、当然スマートフォンやタブレット等の情報端末を十二分に活用しているだろうが、動画や画像の編集等でやはりPCに頼らなければならない状況も数多くある。Windowsやアプリケーションの起動を高速化するだけでなく、巨大なファイルの編集などでは、ストレージ性能が存分に必要な状況となる。現時点で購入できる最高性能のストレージとしては、この「Samsung SSD 960Pro」がベストチョイスといえるだろう。
管理人も使用 |
下位モデル | 下位モデル | ||||||
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